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宮城県:宮城県村田高等学校(高校3年生 45名)
テーマ:震災伝承の取り組み/水害と流域治水~災害時に私たちが出来ること~
講 師:震災伝承ネットワーク協議会(東北地方整備局)

 前半は、震災が起きたらまず何をすべきかについて考え、東日本大震災の概要を、写真や動画を通して理解した。全国には過去に起きた水害や津波の事実を伝える石碑があるが、時間の経過や世代交代などで災害の風化が懸念される。震災の事実・記憶・経験・教訓等を後世に伝え、将来の災害に備える「震災伝承の取り組み」が重要であること、また「伝承」は法律や防災計画にも位置付けられていることも学習した。「あたりまえ」の対義語は「ありがたみ」、災害が何も起きていない日々に感謝して生活することの大切さを話された。後半では、2019年台風19号の村田町の被災状況を確認。日本の年平均気温が上昇しており、東北地方では過去10年間に1時間最大降水量を記録した市町村が約7割、そのうち2回以上記録した地域が約3割発生している。気温変動の影響による気温の上昇で、記録的大雨が頻発化していることから、地域みんなで水害から身を守る「流域治水」の重要性と、災害が起きたら、「逃げる」「協力」「情報収集」の3つのやるべきことについて学習した。

感想

  • あらためて災害の恐ろしさを確認し、自分が被災してしまった時のことを考え、対策をしていかなくてはいけないと思いました。災害が起きた時、自分はどういう行動をとればよいのかを今回の講座でもう一度確認することができました。
  • 台風19号が接近してきた時に避難しました。台風が通り過ぎて翌朝帰宅してみると、川の水があふれ出ていて、怖い経験をしたことがあります。これから自然災害が起きたときに、正しい判断をし、冷静に行動していこうと思います。
  • 水害の石碑があることや、webでどこにあるかを見られることを知らなかったので、とても勉強になりました。これから住む場所を決めるときは、石碑も確認しようと思いました。5年前の台風で私の家は床上浸水したので、今回の講座を受けて、対策の大切さを改めて学ぶことができました。
  • 伝わらない教訓では、過去に災害で多くの人が亡くなった場所に石碑が建てられたにもかかわらず、また亡くなる人が出てしまうことがあったのは残念に思いました。そのようなことが起こらないように、伝えていけるようにしたいです。
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